「電炉技術を用いた鉄及びプラスチックの複合リサイクル技術開発」 (2002〜2005年度)
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)からの助成事業として、平成13年度から4年間で、電気炉を利用したシュレッダーダスト等のリサイクル技術及びその周辺技術の開発を行いました。本プロジェクトは、シュレッダーダスト等の電炉利用技術開発を鉄鋼メーカーが担当し、シュレッダーダストの利用に伴い性状の変化が予想される電炉ダストの処理技術開発等を亜鉛回収メーカーが担当しました。
シュレッダーダストは年間100〜120万t、産業廃棄物系廃プラスチック類は年間約200万tが埋立て処分されており、最終処分場枯渇の一因となっています。そこで、これらを製鋼用電気炉にリサイクルし、鉄スクラップの還元剤および熱源として利用するとともに、金属を回収する技術を開発しました。具体的にはシュレッダーダスト等を溶融・混合し電気炉内の燃焼に適した固形化物を製造する「減容固化技術」や、シュレッダーダスト等の燃焼熱を鉄スクラップの溶解に利用する「電炉内燃焼制御技術」等の開発に取り組みました。 |