「環境調和型超微細粒鋼創製基盤技術の開発(PROTEUS)プロジェクト」 (2002〜2006年度)
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)からの委託・共同研究として、平成14年度から5年間の予定で、結晶粒径1μmの熱延鋼の工業的製造プロセス基盤研究および接合部の結晶粒径の粗大化を抑制する革新的接合技術の研究開発を行っています。
本プロジェクトは、鉄鋼会社を含む11社、2大学の協力体制のもとに研究開発を進めています。
<PROTEUSプロジェクト目標>
1.結晶粒径1μmの超微細粒熱延鋼板の工業的製造プロセス基盤技術の確立
2.革新的ロール・潤滑技術の開発による高面圧、大圧下圧延技術の確立
3.超微細粒鋼の実用化を可能とする革新的接合技術の確立
4.計算科学を利用した結晶粒径1μmの超微細粒鋼熱延プロセス使用の提示
5.高強度、高靭性超微細粒鋼の実用化による環境負荷低減への貢献
本プロジェクトは、世界に先駆けて、汎用鋼としての超微細粒鋼鋼板の工業的製造技術並びに実用化の技術基盤技術を構築することを目指すものである。これらの技術確立は、日本の鉄鋼産業のみならず製造業全体の世界競争力向上に貢献するとともに、鋼材の高機能化によるCO2削減、循環型社会基盤構築等の環境問題に対応し得る鉄鋼材料開発及びその生産に向けて抜本的解決の筋道を提供するものです。
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