「精密部材成形用材料創製・加工プロセス技術プロジェクト」 (2002〜2006年度)
医療、バイオ、情報通信、機器部品等の様々な分野で、機能性マイクロ機器の製造のための微細成形加工が可能で、高強度・高靭性等の特性を有する金属系新材料が求められています。
しかし、現状ではこれらの要求を実現するための実用的な材料及び技術は充分といえません。インクジェット技術では高精度寸法のインクジェットノズルの開発、光通信では多チャンネルのインターフェースに必要な超多心光コネクタの実用化、さらに機能性マイクロ機器部品では高精密金属金型を用いた高精密部材の成形加工技術が必要です。
そこで、材料が成形加工され部材・部品になった時点で、材料として有していた特性及び機能を最大限発揮できるように、成形加工時の材料特性変化を見込んだ材料創製技術とその材料の最適な成形加工技術との一体的研究開発を行います。
本プロジェクトにより開発される技術を用いることにより、高精密成形部材として例えば、情報通信分野での大容量化、サービスの多様化、長距離系からアクセス系へと移行していく中で不可欠な並列光コネクション技術のための多チャンネルのインターフェースとして超多心光コネクタの開発や半導体分野での「安く作れる半導体」や「有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示装置」等への応用の期待ができる。また、インクジェット技術のための高精細インクジェットノズルの開発を可能にします。 |