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放射光の活用
「放射光の活用に関する調査」(1997〜2000年度)
金属材料の疲労損傷過程の研究に放射光の活用が有効で、材料の余寿命評価法の研究に新しい分野が展開する可能性が期待されています。SPring−8 (兵庫県播磨)を用いて行われた、超微量分析/表面分析の現状、構造材料の脆化割れのイメージング観察、マイクロビーム利用研究やフォトンファクトリーでの極微小結晶・微小領域回折実験結果等を調査・まとめました。今後は本調査結果をもとに、その場微細分析等を活用した金属材料研究開発に生かしていきます。
詳細は・・・
JRCM NEWS 157号 (1999年11月) p3
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高比強度アルミニウム合金の調査活動は、平成9年にAl-Li合金を含む高比強度アルミニウム合金の開発、需要動向等を中心に調査する目的で発足しました。ロケット・航空機メーカーでの高比強度アルミニウム合金使用実態の調査、海外の高比強度アルミニウム合金の研究動向調査等を行いました。
日本は、欧米から半世紀遅れてAl-Li合金基盤技術の開発に着手したが、今ではほぼ欧米の技術水準に到達していること、その用途はコストと特性から航空機・宇宙開発分野に限られ、この分野での工業化は世界的に停滞しており今後も発展する見込みがないこと等がわかりました。
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ゼロウェイストに向けて
「トータルエネルギー&マテリアルコントロールに関する調査(TEMCOS)」(1997〜2000年度)
循環(リサイクル)型社会構築には、エネルギーと資源の有効活用が不可欠であり、その取組みはこれまでは主に産業ごとに行われています。さらなる有効活用には、産業横断的なネットワーク等を構築して取組むことが効果的ととらえ、本調査ではこの時の課題を抽出しました。
主に
(1)コンビナートでの、また全国に適度に分散する電気炉でのゼロウエイスト化を目指した異種産業とのプロセス間リンク
(2)エネルギー・資源の有効活用のためのカスケード利用
(3)金属素材産業を核とした循環型経済システムのための総合調査研究
の3点について調査ならびに研究を行い、「金属系素材循環型経済システムの基盤技術開発」としてまとめました。
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原子炉圧力容器や炉内構造物などの主要機器は、軽水炉の安全性確保の面からも重要な機器です。国内外の照射施設(原子炉、加速器)の現状調査、放射線照射と材料技術の観点からの提言を行いました。
近未来の耐照射性材料開発と材料基盤技術、国内外の照射用炉と加速器型中性子源の照射場や照射制御技術等の整理、材料とその照射場での振る舞いや原子炉等における材料の挙動や損傷をあらかじめ評価できる仮想プラントの計算機シミュレーション等について調査しました。
材料分野では、近年高経年化問題のニーズが大きいことが分かり、「高経年化材料システムの中性子照射劣化機構に基づく予測評価手法開発」を提案しました。
詳細は・・・
JRCM NEWS 172号 (2001年2月) p2
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金属、無機、有機等の材料分野の知的基盤整備状況について、(1) 材料分類別ス、(2)試験材料特性・機能別データベース、(3) 試験評価方法、(4) 標準物質の4項目をとりあげ、各材料ごと及び材料全体を対象として、海外及び国内のデータベース約300件を調査しました。
材料種別では鉄鋼を含む金属関係のデータベースが世界的に圧倒的に多いこと、日本のデータベースは米・欧に比べて少ないこと等がわかりました。また、アンケート結果によれば、インターネット上の材料分野のデータベースを活用している事例はあまり多くないため、今後は本調査結果のデータベース一覧表を公開し、成果の活用を図ります。
詳細は・・・
JRCM NEWS 180号 (2001年10月) p2
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環境に最適対応する材料表面膜の生成機構、潤滑機能材料やその評価解析技術に関する技術動向調査を行いました。材料表面を構成する物質と、その材料が接している環境中の物質との物理化学反応により生成する膜の特性を制御することで、材料の表面特性を制御する技術を研究開発課題と考えました。本技術の適用先として、自動車の駆動部、水圧機器、タービン軸受等を取り上げ、実用化時の効果を算定しました。
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高精度余寿命診断システムの概念構築に関する提言を行うことを目的として、金属系材料の劣化挙動の経時変化を、使用環境下において評価する先端技術の調査研究を行いました。
詳細は・・・
JRCM NEWS 188号 (2002年6月) p2
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実プロセスにおけるin situ寿命診断技術の現状と技術課題について、産業界における実機ニーズ調査および、材料研究界における研究シーズ調査を行いました。
個々の対象分野について適用可能な計測手法を抽出すると同時に、現状の技術課題として、材料の高精度余寿命診断技術の開発に対する問題点の整理を行いました。
詳細は・・・
JRCM NEWS 182号 (2001年12月) p2
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金属材料の諸性能を供給・需要の両サイドから調査して、金属材料の極限値性能等を明確にすることで、その材料の用途分野を拡大し、次世代金属材料の開発指針を得ることを目的にして、材料機能の経年劣化についてのサーベイを行いました。
詳細は・・・
JRCM NEWS 171号 (2001年1月) p2
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